考え方

「少人数でも成果を出せる組織」が企業の競争力になる

「人が採れない。」
「人が育たない。」
「以前と同じように頑張っているのに、成果が出にくくなった。」

こうした悩みを感じたことはないでしょうか?社長のお話を聞いていると、このようなご相談も受ける場合があります。しかし、これは一企業だけの問題ではありません。

その背景には、日本全体の人口構造の変化があります。

だからこそ今、企業は「組織のあり方」そのものを見直す時期に来ているのではないでしょうか?

人口ボーナス期と人口オーナス期。こんな言葉を聞いたことはありますか?

経済学には、「人口ボーナス期」と「人口オーナス期」という考え方があります。これは、ハーバード大学の経済学者デービッド・ブルーム氏が提唱したもので、人口構造が経済成長に大きな影響を与えるという考え方です。

人口ボーナス期

人口ボーナス期とは、生産年齢人口(15〜64歳)の割合が高く、働く人が多い時代です。企業は人材を確保しやすく、経済は成長しやすい環境になります。

日本の高度経済成長期は、まさにこの人口ボーナス期でした。人が集まり、人を増やすことで事業も拡大できる。「人がいること」が企業の成長を支えていた時代です。

人口オーナス期

一方、人口オーナス期とは、生産年齢人口が減少し、高齢化が進む時代です。働く人は減り、人材確保は難しくなり、社会保障費は増加する。

現在の日本は、この人口オーナス期の真っただ中にあります。つまり、人口ボーナス期と同じ経営の考え方では、これからの時代を乗り越えることは難しくなってきています。

人口ボーナス期は、「人数」が競争力でした。しかし、人口オーナス期では違います。採用競争は激しくなり、「人を増やせば解決する」という時代ではなくなりました。

だからこそ、これから企業に求められるのは、今いるメンバーの力を最大限に引き出す組織づくりではないでしょうか。

少人数でも成果を出せる会社。
一人ひとりが主体的に考え、互いに支え合い、同じ方向を向いて進めるチーム。

これこそが、これからの企業の競争力になると私たちは考えています。

「生産性を上げよう。」最近よく耳にする言葉です。
しかし、生産性を上げることを「もっと頑張ること」だと考えてしまうと、現場は疲弊してしまいます。

本当に必要なのは、

  • 何を続けるのか。
  • 何をやめるのか。
  • 何に集中するのか。

を明確にすることです。

そして、誰か一人が頑張るのではなく、チーム全体で成果を出せる仕組みをつくること。

そこに、本当の生産性向上の鍵がある。そのように考えています。

これまで多くの企業をご支援する中で感じるのは、成果が出ている会社ほど、特別な制度があるわけではないということです。

共通しているのは、

「私たちは何を目指すのか。」
「何を大切にするのか。」
「今、何を優先するのか。」
「なぜ、それをやるのか?」

という共通認識が組織全体で共有されていることです。
逆に、この共通認識がないまま新しい制度や研修を増やしても、現場は、

「また新しいことが始まった。」
「また社長がなんか言っている」

と感じるだけになってしまいます。

弊社では、いきなり研修や制度づくりから始めることはほとんどありません。

まず取り組むのは、組織を整理すること。

・今、どんな課題があるのか。
・これまで何に取り組み、何が成果につながり、何が定着しなかったのか。
・現場は何を感じているのか。

そして、これから本当に取り組むべきことは何なのか。
その前に、やめるべきことは何なのか。

これらが整理ができて初めて、組織は同じ方向を向き始めます。
このように考えています。

人口オーナス期という言葉を聞くと、

「人が減る時代」
「厳しい時代」

というイメージを持つかもしれません。
しかし、私たちはそうは考えていません。

むしろ、企業の本当の価値が問われる時代だと考えています。

人数ではなく、組織力。
長時間労働ではなく、生産性。
管理ではなく、自ら考え行動するチーム。

もちろん簡単なことではありませんが、こうした組織をつくることができる企業は、人材不足の時代でも持続的に成長していくはずです。

人口ボーナス期は、「人がいること」が企業の強みでした。
しかし、人口オーナス期では、「どんな組織をつくるか」が企業の強みになります。

だからこそ、これから必要なのは、人を増やすことだけではありません。

今いるメンバーが力を発揮できる環境をつくり、共通認識を持ち、主体的に動けるチームを育てること。

それが、人口オーナス期を乗り越える企業の競争力になると、私たちは考えています。
フェーズシフトは、研修を提供する会社ではありません。

企業の本質的な課題を整理し、共通認識をつくり、少人数でも成果を出せる組織の土台をつくる。

そんな「組織づくりのパートナー」として、これからの時代を共に考え、共に前へ進んでいきたいと思っています。

私たちは、人口オーナス期だからこそ、一人ひとりが仕事に惚れ、チームとして力を発揮できる組織づくりが、企業の未来をつくると信じています。

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