「自分や自社の強みが分かりません。」
これまで多くの経営者や個人事業主の方とお話してきましたが、非常によく聞く悩みです。しかし実際には、
強みがない人はほとんどいません。
むしろ多くの場合、強みが見つからないのではなく、
強みを増やそうとしている。
ここに原因があると考えます。
強みを足そうとすると分からなくなる
強みを考える時、多くの人はこんな発想になります。
・もっと資格を取ろう
・もっと知識を増やそう
・もっとできることを増やそう
・もっと実績を作ろう
もちろん悪いことではありません。しかし、足し算ばかりしていると、結局何が強みなのか分からなくなってしまいます。
なぜなら、「あれもできる」「これもできる」になってしまうからです。
結果として、誰に何を提供する人なのかが曖昧になり、選ばれにくくなってしまいます。
強みは誰かにとって価値があること
ここで大切なのは、その強みが本当に強みなのかではありません。
誰にとって価値があるのか。
ここです。
例えば私の場合、これまで500回以上のセミナーを行ってきました。
これを聞くと、「すごいですね」と言われることがあります。
しかし実際には、全員に価値があるわけではありません。
同じ強みでも価値は変わる
例えば、
・これから初めてセミナーを開催したい人。
・人前で話すことに不安を感じている人。
・セミナーを集客に活用したい人。
こういった方にとっては、私の経験は価値になるかもしれません。
一方で、
すでに1000回以上セミナーを行っている人にとってはどうでしょうか?
あるいは、
そもそもセミナーをやる予定がない人にとってはどうでしょうか。
私の経験は、それほど価値にならないかもしれません。
つまり、強みとは絶対的なものではなく、
「誰にとって価値があるかで決まる。」
ということです。
強みを見つける前に考えたいこと
強みを探そうとすると、つい自分に意識が向きます。しかし本当に考えるべきなのは、
「私は何ができるか?」
ではありません。
「私は誰の役に立てるのか?」
です。
この視点が抜けると、強み探しは迷子になります。
強みを見つけるコツは引き算
私は強み構築をする際、足し算よりも引き算を重視しています。なぜなら、強みを明確にするとは、価値を明確にすることだからです。
そして価値を明確にするためには、不要なものを削る必要があります。
例えば、
・誰にでも対応します
・何でもできます
・幅広くサポートします
一見良さそうですが、実は一番伝わりません。なぜなら、誰のための価値なのかが見えないからです。
選ばれる人ほど引き算が上手い
本当に選ばれている人や会社は、実は多くのことを捨てています。
・誰を支援するのか。
・どんな悩みを解決するのか。
・どんな価値を提供するのか。
そして、何を提供しないのか。
これが明確です。だから選ばれます。
強みが見つからないのではない
強みが見つからない人の多くは、強みがないわけではありません。強み以外のものまで抱え込んでいるだけです。
強みを増やす前に、まずは整理する。
誰に価値を届けたいのかを考える。
そして、その人にとって不要なものを手放す。
強みは足し算ではなく、引き算によって見えてくるのかもしれません。
強みづくりは、引き算の順番が大切
ここまでお伝えしてきたように、強みは足し算ではなく引き算によって見えてくることがあります。しかし、やみくもに引き算をすれば良いわけではありません。
実際に、本来価値のある強みを削ってしまったり、ターゲットとのズレに気付かないまま方向性を決めてしまったり、自分の思い込みで可能性を狭めてしまうケースも少なくありません。
だからこそ大切なのは、
「何を足すか」ではなく、
「何を残し、何を手放すのか」
を整理することです。
もし、
・自分の強みが分からない
・サービスの特徴をうまく言語化できない
・ターゲットが曖昧になっている
・価格競争から抜け出したい
・選ばれる理由を明確にしたい
そんな悩みをお持ちでしたら、一度ご相談ください。
会社の強み。商品の強み。組織の強み。そして、あなた自身の強み。
これらを整理しながら、「誰にとって価値があるのか」を明確にするお手伝いをしています。
強みは増やすものではありません。見つけて磨くものです。
そして時には、勇気を持って手放すものなのかもしれません。