旅費規程について経営者と話をしていると、こんな声を聞くことがあります。
- 日帰り出張だから、日当は出ないと思っている
- 宿泊を伴う出張でなければ、旅費規程は使えないと思っている
- そもそも、旅費規程は大きな会社が使うものだと思っている
しかし、これらは必ずしも正しいとは限りません。
実は、思い込みによって、本来活用できる制度を十分に使えていないケースがあるのです。
せっかく活用できる制度があるのに、知らない、あるいは使えないと思い込んでいるとしたら、もったいないですよね。
今回は、旅費規程に関するよくある誤解と、制度を正しく活用するために知っておきたいポイントをご紹介します。
日帰り出張でも、日当を支給できる場合がある
旅費規程は、宿泊出張だけを対象にするものではありません。規程の内容や出張の実態によっては、日帰り出張でも日当を支給する設計が可能です。
大切なのは、宿泊の有無だけで判断するのではなく、出張の定義や支給条件を旅費規程で明確にしておくことです。
もちろん、日帰りならどんな場合でも支給できるという意味ではありません。
業務上の必要性、支給基準の合理性、実際の運用などを踏まえて整備する必要があります。
「日帰りだから支給できない」と決めつけるのではなく、まずは自社の旅費規程を確認してみましょう。
制度を知らない、使い方を知らない。それだけで損をしているかもしれない
例えば、出張の際に交通費や宿泊費を精算するだけで、日当の仕組みを設けていなかったとします。
もし会社の実態に合った旅費規程を整備できるのであれば、出張に伴う負担を適切に補いながら、税務上の取り扱いも踏まえた制度運用を検討できます。
重要なのは、単純にお金を支給することではありません。
使える制度を知り、自社に合った形で整え、正しく運用すること。
こうした積み重ねが、会社のお金の使い方を見直すきっかけになります。
制度を知らなければ、活用することもできません。そして、制度を知っていても、正しい使い方が分からなければ、その価値を十分に生かすことはできないのです。
利益体質の会社は、制度をつくって終わりにしない
利益体質をつくるというと、売上を増やすことや経費を削減することを考えがちです。
もちろん、それらも重要です。しかし、それだけではありません。
- 活用できる制度を正しく理解する
- 自社に合ったルールを整備する
- ルールに沿って継続的に運用する
- 定期的に見直し、改善する
こうした地道な取り組みも、経営の質を高めることにつながります。
旅費規程も、作成しただけでは意味がありません。
実態に合ったルールを整え、適切に運用してこそ、その価値が生まれます。
また、規程を作れば自由に経費を計上できるわけではありません。支給条件や金額の合理性、出張の実態、税務上の要件などを踏まえた運用が必要です。
制度は、つくることが目的ではなく、正しく活用することが大切なのです。
まとめ:まずは「当たり前」を疑ってみる
「日帰り出張には日当が出ない」
もしかすると、それは正しい知識ではなく、これまで何となく信じてきた思い込みかもしれません。
経営において怖いのは、制度を知らないことだけではありません。
知らないことに気づかず、見直す機会を逃してしまうことです。
売上を増やすことも、経費を見直すことも大切です。
それと同じように、今ある制度を正しく理解し、自社に合った形で活用することも、利益体質の会社づくりにつながります。
まずは、自社の旅費規程が実態に合っているか、正しく運用できているかを確認してみてはいかがでしょうか。
思い込みをなくし、使える制度を正しく活用する。
そんな小さな見直しが、利益体質の会社づくりにつながるかもしれません。
弊社では旅費規定の見直すなどのサポートをしています。
相談は無料ですので、ぜひ有効に活用ください。